世界大百科事典(旧版)内のWerkraumの言及
【小劇場】より
… 第2次大戦後は,〈部屋劇場Zimmertheater〉〈地下室劇場Kellertheater〉などという名で客席数100以下の小空間の劇場も登場し,これによって従来の小劇場はいわば〈中劇場〉に格上げされることとなった。さらに1960年代には,公立劇場が第3の小空間実験劇場を持つことが通例となり,これに対しては〈スタジオ舞台Studiobühne〉とか〈工房Werkstatt,Werkraum〉などという名称が与えられた。このような実験的な空間から,〈アングラ演劇〉などと呼ばれる一群の新しい演劇が誕生するわけであるが,それは,いわばこの時代の世界的な現象であって,日本でも昭和30年代の中型劇場中心の時代を経て,1960年代には客席数100前後の小劇場(運動)が生まれ,それがアングラ演劇の発生をうながし,またそのような演劇が小劇場という新しい空間を必要とするという似たような過程が現出した。…
※「Werkraum」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」