世界大百科事典(旧版)内のwormholeの言及
【タイム・マシン】より
…これをさらに発展させたのが,歴史の改変をもくろむ時間犯罪者と,改変を防ごうとする時間警察の闘争という図式で,アンダーソンP.W.Anderson《タイム・パトロール》(1955),小松左京《地には平和を》(1963)など多くの力作がここから生まれた。 タイム・マシンの形状は,目下のところ純然たる空想であるだけに,ウェルズのスクーター型にはじまり,携帯式の小型のものから大型の時空変換装置までさまざまだが,近年理論物理学界の一部で,回転するブラックホールに生じるワームホールworm hole(宇宙に虫食い穴状にできる一種の時空トンネル)にタイム・マシン効果があるのではないかと推測されだした。ここに巨大な円筒形をしたタイム・マシン(ティプラー・マシンtippler machineなどと呼ばれる)を構築して,時間線を自由に行き来できる閉鎖系をつくることが,あながち完全な空想とばかりはいいきれなくなってきた。…
※「wormhole」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」