Zecca,F.(その他表記)ZeccaF

世界大百科事典(旧版)内のZecca,F.の言及

【フランス映画】より


[パテー映画時代とフィルム・ダール]
 1900年の初めには,シャルル・パテーのパテー映画社とレオン・ゴーモンのゴーモン社が台頭し,フランスの二大映画会社に発展する。とくにパテー映画社は1903年から09年まで〈パテー映画時代〉と呼ばれるほどの隆盛で,それはまずパテー映画社の製作総支配人であったフェルディナン・ゼッカFerdinand Zeccaが監督し,〈リアリズム映画の先駆〉となった《ある犯罪の物語》(1901)から始まり,メリエスを模倣した〈夢幻劇〉からアンドレ・デードAndré Deedの喜劇に至るまで数々の作品を量産,フランスのみならずヨーロッパの映画市場を独占した観があった。1907年にデードがイタリアに去ったあと,その後を継いだのがマックス・ランデル(日本では長い間ランデと表記されてきた)で,やがてチャップリンにも影響を与えるその洒脱な喜劇が,第1次世界大戦まで全盛期を迎える。…

※「Zecca,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android