ゾーキサンテラ(読み)ぞーきさんてら

世界大百科事典(旧版)内のゾーキサンテラの言及

【海】より

…海藻や海草による生産量は,1ha当り25~85tにもなり,浅い沿岸域や小湾では,基礎生産の3分の2以上がこれら海藻(海草)による場合も知られているが,一般の海域では,基礎生産の大部分は,植物プランクトンの光合成に負っている。サンゴ礁では,サンゴ虫の肉質部に共生するゾーキサンテラzooxanthella(褐虫藻類)や,死んだサンゴ表面に付着した微小藻類による生産量が著しく大きく,海の中でも異常に高い例として知られている。 植物(生産者)によって生産された有機物は,植物食である一次消費者に食べられる。…

【タコクラゲ】より

…かさの色は茶褐色で,白い斑点が散在しているが,無色のものや,藍色の個体もある。茶褐色の色はクラゲの地色ではなく,ゾーキサンテラZooxanthellaという下等な藻類がクラゲの体内に無数に共生しているためである。この藻類がクラゲの体内に入るのは,高さ2mmくらいのポリプの時代であって,ポリプの口から胃腔内へ入り,その後組織へ移って,水温があがるに従って増殖する。…

【ミドリイシ(緑石)】より

…石灰質の骨格は多孔質なために硬くはない。ポリプには無数の微小なゾーキサンテラ(褐虫藻類)が共生しているため,緑色や褐色である。オニヒトデが好んで餌とする種類で,オニヒトデによって被る被害は大きい。…

【ヨロイイソギンチャク】より

…口盤は青褐色か濃褐色。体内にゾーキサンテラ(褐虫藻類)を共生させている。クロガネイソギンチャクと似ているが,体壁のこぶが全体に散らばっていて付着している砂粒の量が少ないことで区別できる。…

※「ゾーキサンテラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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