柳家小せん(読み)やなぎやこせん

世界大百科事典(旧版)内の柳家小せんの言及

【落語】より

…とくに円喬と小さんは名人とうたわれたが,円喬は円朝の集大成した江戸落語に磨きをかけた意味で前時代につながる人であり,滑稽噺に人情噺の人物描写の技術を導入して噺を芸術化した小さんは現代に直結する人だった。
[大正から昭和初期の落語界]
 大正になると,活動写真やオペラの流行から落語は不況に向かったが,小さん,円右,円蔵の重鎮以外では,2代蝶花楼馬楽(ちようかろうばらく)(1864‐1914),初代柳家小せん(1883‐1919),4代古今亭志ん生(当時は金原亭馬生)の3人が江戸っ子風の反俗的芸風によって,多くのファンや文学者に愛された。また,英語まじりのナンセンス噺によって,特異な人気を集めた初代柳家三語楼(1875‐1940)もいた。…

※「柳家小せん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android