聖書のみ(読み)せいしょのみ

世界大百科事典(旧版)内の聖書のみの言及

【プロテスタンティズム】より

…それゆえこの概念は特にローマ・カトリック教会との対比を強く含意している。この起源におけるプロテスタンティズムの基本的な立場は,人間の善い行為(功績)によらない,恩恵としての〈信仰のみによる〉救いを説く〈信仰義認〉,教権や伝統でなく〈聖書のみ〉を規範的権威と認める聖書原理,信ずる各人が直接神の前に立つという〈万人祭司主義〉の3点を特徴とする。これらの点で〈福音的〉あるいは〈福音主義的〉キリスト教とも呼ばれる。…

【ルター】より

…神のみへの注目はキリストのみへの注目となり,ここから三つの〈のみ〉もまた導き出されることになる。すなわち,いわゆる宗教改革原理としての〈聖書のみ〉〈恵みのみ〉〈信仰のみ〉である。 中世末の教会と神学は,聖書とならんで教会の伝統(伝承)や教皇の権威,公会議の権威をも,教会の教えや実践のよりどころとしていた。…

※「聖書のみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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