聖顔布(読み)せいがんふ

世界大百科事典(旧版)内の聖顔布の言及

【イエス・キリスト】より

…
[キリストとイエス]
 一般にキリストはイエスの別名のように考えられている。実際,新約聖書の中でもパウロの手紙などではキリストとイエスとが区別されていない場合もあるし,古代ローマの歴史家たち(タキトゥスやスエトニウスなど)は,多くの場合キリストを固有名詞と思っていた。しかし,〈キリスト〉は元来普通名詞で,〈油を注がれた者〉を意味していた。具体的に言えば,それは,旧約聖書の時代,イスラエルの預言者たちによって頭に〈油を注がれて王位についた人物〉,すなわち〈王〉を意味するものであった。…

【聖遺物】より

…ルイ9世は,キリストの荆冠を得てパリにサント・シャペルを献堂したし,受胎告知の日にマリアが着ていたという胴着はシャルトルのノートル・ダム(聖母)大聖堂に安置された。受難の日に聖女ベロニカがキリストの汗をぬぐい,ために顔形が写ったという聖顔布(スダリウムsudarium)は教皇代理アデマール・デュ・ピュイAdémar du Puyによって発見され,南フランスのカドゥアンにもたらされた。最初から墓所である場合や,トマス・アクイナスのように死後ただちに分骨された場合は別として,多くの聖遺物は後年奇跡とともに〈発見〉されている。…

※「聖顔布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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