世界大百科事典(旧版)内の自由競争市場の言及
【自由放任主義】より
…つまり,もともとは独占排除のキャンペーンのための標語だったのである。現代の自由競争市場理論の骨格となっている一般均衡理論の始祖であるL.ワルラスはその《応用経済学研究》(1898)において,くり返し古典派経済学的な自由放任論の誤りを指摘し,フランス重農主義以来の自由放任の主張は,市場に参加する諸経済主体が互いに対等に競争できるような環境条件を整備せよ,という意味に解されねばならないことを強調した。ワルラスの解釈はまさにスミスの意味したことと一致している。…
※「自由競争市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」