北京及沈阳的明清皇家宫殿

中日辞典 第3版の解説

北京及沈阳的明清皇家宫殿
Běijīng jí Shěnyáng de Míng—Qīng Huángjiā Gōngdiàn

<中国の世界遺産(文化遺産)>北京と瀋陽の明・清王朝皇宮(登録:1987,2004拡大)

北京の“故宫gùgōng”は明清期の宮廷跡で,“紫禁城Zǐjìnchéng”とも呼ばれる.明の永楽四年(1406)より,14年間かけて建てられた.明の成祖朱棣(しゅてい)から清末の宣統帝溥儀まで,24名の皇帝がここで即位した.部屋数は全部で9000余に上り,南北の中軸線上に建つ太和殿,中和殿,保和殿を「三大殿」と呼ぶ.東西には皇帝が政務や重大な儀式を行った文華殿や武英殿があり,内廷は乾清宮,交泰殿,坤寧殿と東六宮,西六宮などから構成されている.民国期に徐々に一般開放された.

瀋陽故宮は,清朝初期の皇宮跡で,ヌルハチの時代に完成した東路の大政殿と十王亭では,かつて皇帝が「大典」を行い,八旗の大臣と政務を執った.中路の崇政殿はホンタイジの執務室で,鳳凰楼や清寧宮などは皇帝とその家族の生活の場だった.西路の建物は,北京に移った後の皇帝が東巡の際に訪れた場所で,文溯閣には『四庫全書』が収められた.[多田麻美]

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