巴金

中日辞典 第3版の解説

巴金
Bājīn

<中国の人名>1904~2005巴金(はきん)・(パーチン).四川省成都出身の作家.本名,李尭棠.巴金のペンネームは,パリ留学時代の友人の名前(“巴恩波”)とロシアの無政府主義者クロポトキン(“克魯泡特金”)からとったと言われる.1927年,フランスに留学.留学中に執筆した『滅亡』が評判を呼び,1930年代に『激流』三部作(『家』『春』『秋』)で小説家としての地位を確立.40年代には,重慶などで『憩園』『寒夜』を発表.人民共和国建国後は,中国作家協会副主席などを務め対外活動を行ったが,文革で厳しい批判を受けた.76年,名誉回復,77年から作家協会主席に就任.復活後も『随想録』など多くのエッセイを発表した.2001年,ノーベル文学賞候補となる.

出典 中日辞典 第3版中日辞典 第3版について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android