河北

中日辞典 第3版の解説

河北
Héběi

[名]<地名>河北(かほく)省.▶中国の一級行政区の一つ.華北に位置し,直轄市の北京・天津を取り囲んでいる.

~的省会是石家庄Shíjiāzhuāng/河北の省都は石家荘(せきかそう)である.

◆黄河の北にあるため“河北”と呼ばれる.略称の“冀”(冀(き))は,古代,この地が“冀州”に属していたため.

◆鉱物資源に恵まれ,石炭・鉄鉱石・石油などを産出する.特に“开滦Kāiluán”(開灤(かいらん))炭鉱と華北油田が有名.

◆工業は鉄鋼・石油化学・製薬・機械・紡績・建材・陶磁器などが発達.石家荘の綿紡績・機械・製薬,“邯郸Hándān”(かんたん)の鉄鋼,“唐山Tángshān”(とうざん)の鉄鋼・陶磁器,“保定Bǎodìng”(ほてい)のフィルム,“秦皇岛Qínhuángdǎo”(しんのうとう)の板ガラスなどが名を知られている.

◆交通網が整備されており,京広(北京—広州)線,京九(北京—九竜)線,京秦(北京—秦皇島)線,京包(北京—パオトウ)線などの幹線鉄道が走る.京石(北京—石家荘)高速道路なども開通.渤海(ぼっかい)湾沿いの秦皇島は“大同Dàtóng”(大同)からの石炭専用鉄道の大秦線と“大庆Dàqìng”(大慶)からの石油パイプラインが通じており,中国最大の石炭・石油積出港として知られる.

◆名所旧跡は承徳(しょうとく)の避暑山荘・外八廟,秦皇島の山海関・北戴河ビーチなど.

出典 中日辞典 第3版中日辞典 第3版について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android