陕西

中日辞典 第3版

陕西
Shǎnxī

[名]＜地名＞陝西(せんせい)省．▶中国の一級行政区の一つ．黄河中流に位置し，西北地区に属する．

～的省会是西安Xī'ān／陝西省の省都は西安(せいあん)である．

◆省名は“陕原”（現在の河南省陝県一帯）の西に位置したことに由来する．略称は“陕”．また春秋時代，この地の大部分が秦の領土であったため“秦Qín”ともいう．

◆北部は黄土高原地帯，南部は秦嶺山脈と大巴山脈からなる秦巴山地である．中部の関中平野を黄河最大の支流“渭河Wèi Hé”が貫流する．

◆省中部にある“西安”はかつて“长安Cháng'ān”（長安）と呼ばれ，漢や唐などの古代王朝の都であった．現在の西安城は明代に再建された．

◆省北部にある“延安Yán'ān”は中国革命の聖地として知られる．1937—47年，延安が中国共産党指導部の所在地となった．

◆幹線鉄道の隴海（蘭州—連雲港）線のほか，宝成（宝鶏—成都）線，咸銅（咸陽—銅川）線などが走る．

◆古都西安を擁するだけに名所旧跡が多く，秦始皇帝陵（世界遺産）・兵馬俑(へいばよう)博物館・大雁塔(だいがんとう)・碑林・乾陵・華山（西岳）などが知られる．

出典　中日辞典 第3版