中日辞典 第3版の解説
黑龙江
Hēilóngjiāng
[名]＜地名＞黒竜江(こくりゅうこう)省．▶中国の一級行政区の一つ．東北地区の北部に位置し，ロシアと国境を接する．
～的省会是哈尔滨／黒竜江の省都はハルビンである．
◆省名は，中ロ国境を流れる黒竜江（アムール川）から．略称は“黑”．
◆黒竜江は中国第3位の大河．支流に“松花江”，“乌苏里江”（ウスリー江），“嫩江”などがある．
◆総面積の6割が山地・丘陵．大山脈の“小兴安岭”と“大兴安岭”がある．“兴安”とは満州語で「極寒の地」の意．
◆西に“松嫩平原”，東に“三江平原”が広がる．黒竜江・松花江・ウスリー江に挟まれた三江平原は，もともと水はけの悪い低湿地で，“北大荒”（北方の広大な荒地）と呼ばれたが，建国後，退役軍人や都市青年らが入植し，一大穀倉地帯に変貌した．
◆全国有数の農業省で，全国第1位のダイズのほか，トウモロコシ・米・アマ・テンサイなどの収量が多い．林業も盛んで，木材の生産量は全国第1位．
◆石油・石炭・金などの資源が豊富．中国最大であった“大庆”（大慶）油田を擁する．
◆主要鉄道は哈大（ハルビン—大連）線など．ハルビンは空港，河川港としても重要な役割を果たしている．
黑龙江
東部中ロ国境
Hēilóng Jiāng
＜中国の地名＞黒竜江．中ロを分かつ大河．ロシア名はアムール川．全長4350km．松花江やウスリー江などの支流がある．