ぎゅう(読み)ギュウ

デジタル大辞泉 「ぎゅう」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう

[副]
力を込めて締めつけたり、押しつけたり、ねじったりするさま。「ぎゅうと握る」
きつく責めたてるさま。また、責められてをあげるさま。「ぎゅうという目にあわせる」「ぎゅうと言わせる」
[類語]ぎゅうぎゅうきゅうきゅうぴたりひしとぎゅっときゅっとがっちりかっちりしかとしっかりがっしりむずとむんずと力ずく腕ずく力任せぐっとぐんとぐいとぐいぐいぐんぐんどんどん乱暴粗暴手荒手荒い荒っぽい荒荒しい力を込める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぎゅう」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう ギフ【妓夫・牛夫・牛ギウ

〘名〙
夜鷹(よたか)などの私娼につき従い、客引きや女の護衛などをする男。
浮世草子・好色一代女(1686)六「君が寝巻の一ふしうたふて見しに、声おかしげなれば牛夫(ギフ)付声(つけごゑ)させ」
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「妓夫が夜鷹を大勢連れて来てゐて」
② 客引きをする遊女屋若い衆
咄本・鹿の巻筆(1686)三「上郎ありて、ぎうをよびて申されけるは」

ぎゅう

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 強く押しつけられたりして、苦しみのあまり思わず出す声などを表わし、転じて、ひどい苦しみ、絶望のさまなどを表わす語。
半七捕物帳(1925)〈岡本綺堂三河万歳「ぎうといふ目に逢はして遣らにゃあならねえ」
② 力をいれて、ひといきに動作するさまを表わす語。強く。ぐっ。ぎゅっ。
塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝一一「力に任せてギューと無闇に刮(こじ)りましたから」

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