デジタル大辞泉
「ぐちゃぐちゃ」の意味・読み・例文・類語
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ぐちゃ‐ぐちゃ
[1] 〘形動〙
① 濡れているさま。また、濡れて柔らかくなっているさま。
※
入江のほとり(1915)〈
正宗白鳥〉八「ぐちゃぐちゃになってゐる
書物や
帳面を日に乾かさねばならぬと思ったり」
② つぶれたり濡れたりしわだらけになったりして、きたなくなっているさま。道などがぬかるんでいるような場合にいう。
③ 混乱しているさま。きちんとしていなくて、めちゃめちゃなさま。
※怪化百物語(1875)〈
高畠藍泉〉上「巾広帯をぐちゃぐちゃに結び」
[2] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 濡れて柔らかくなったさま、また、つぶれたり濡れたりして、きたなくなったさまを表わす語。
※落語・墓違ひ(1895)〈柳家禽語楼〉「
天麩羅のグチャグチャする少し香ひのあるのを」
② 水分を含んで柔らかくなったものや
粘り気のあるものなどを何度もつぶしたり、かきまぜたりする時にたてる音を表わす語。
※野の花(1901)〈
田山花袋〉八「ぐちゃぐちゃと水溜りのある蘆原の中に入って見たり」
③ 形が崩れたさま、混乱して
秩序がなくなったさまを表わす語。
※
烈婦!ます女自叙伝(1971)〈
井上ひさし〉四「角ばった顔をぐちゃぐちゃと崩し〈略〉『すみませんねえ、これじゃ多すぎますよ』」
④ あれこれととりとめもなくしゃべったり文句を言ったりするさまを表わす語。
※
福翁自伝(1899)〈
福沢諭吉〉長崎遊学「心配さうな顔をしてグチャグチャ述立てると」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報