こなら

精選版 日本国語大辞典 「こなら」の意味・読み・例文・類語

こ‐なら【小&GI1272;】

  1. 〘 名詞 〙 ブナ科の落葉高木。各地の山野に生える。高さ一五~二〇メートルに達する。樹皮灰白色で縦に裂ける。若枝や若葉淡褐色の毛を密生。葉は長さ一センチメートル内外の柄をもち長さ五~一二センチメートルの倒卵状長楕円形、先はとがり縁にあらい鋸歯(きょし)があり、裏面は灰白色を帯びる。雌雄同株で四~五月に開花する。雄花は淡緑黄色で新枝の基部の葉腋(ようえき)から長さ約一〇センチメートルの花穂となって下垂し、雌花は一~三個が新枝の上部の葉腋に集まってつく。果実はドングリの一種で長さ約一・五センチメートルの長楕円形で下部は殻斗(かくと)に包まれる。材は薪炭、器具材およびシイタケの培養木とし、樹皮はタンニン染色に用いる。漢名、青岡樹。ははそ。ほうそ。なら。ならしば。ほそ。
    1. [初出の実例]「下毛野(しもつけの)美可母(みかも)の山の許奈良(コナラ)のすま麗(ぐは)し児ろは誰(た)が笥(け)か持たむ」(出典万葉集(8C後)一四・三四二四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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