はたり(読み)ハタリ

デジタル大辞泉 「はたり」の意味・読み・例文・類語

はたり

[副]
物が軽く当たる音や、そのさまを表す語。
「窓を―と卸す」〈漱石虞美人草
続いていた動きが急にとだえるさま。また、予想外の場面にぶつかるさま。ぱたり。「風がはたりとやんだ」
[類語](1すとんばたりすてんころりすってんころりばたりぱたりばたんぱたん/(2ぱたっとぱたりばったり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「はたり」の意味・読み・例文・類語

はたり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物の落ちる軽い音、軽く打ち合わされる音、またそのさまを表わす語。
※中華若木詩抄(1520頃)上「見かけたる書を、をぼへず手の中よりはたりとをとすぞ」
② 突然動きが途絶えたり、思いがけず出会ったりするさまを表わす語。ぱったり。
※春甫他宛一茶書簡‐文政三年(1820)一二月八日「牛馬のゆききははたりと止りて」

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