デジタル大辞泉
「へばる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
へば・る
[1] 〘自ラ五(四)〙
① くっついて離れずにいる。こびりつく。へばりつく。
※
浮世草子・好色万金丹(1694)三「昼は終日女房の鼻の先にへばって居」
② からだのある部分が出っぱるなどして、その部分の
衣類が引っぱられるようにして密着する。
※
洒落本・蛇蛻青大通(1782)「かよふな肥満
(ふとっ)たものには尻がへばって着憎しと笑はれしも理
(ことはり)なり」
③ 疲れきる。力が尽きる。へたばる。〔名語記(1275)〕
※三体詩幻雲抄(1527)「力の弱き者こそちっと重き物をあつかうとては面を赤くしてへばりつなんどすれ」
※父━その死(1949)〈
幸田文〉
菅野の記「スフ蚊帳は
緯糸も
経糸も目寄りがしたり、へばったりして」
[2] 〘他ラ四〙 引っぱる。
※雑俳・玉の光(1844‐45)二「ねずみめが、何んぞへばって有ったのか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報