やれやれ(読み)ヤレヤレ

デジタル大辞泉 「やれやれ」の意味・読み・例文・類語

やれ‐やれ

[感]《「やれ」を重ねていう語》
困難や不安が解決したとき、大きな感動を覚えたときなどに発する語。「やれやれ、これで安心」「やれやれ、たいへんな人もいたものだ」
予期しない困難に出あったとき、疲労・落胆したときなどに発する語。「やれやれ、困ったことになったぞ」「やれやれ、いやになってしまった」
他人の不幸などに同情して発する語。「やれやれ、かわいそうに」
呼びかけるときに発する語。おいおい。
「何かあとから―と呼ぶから」〈咄・鯛の味噌津〉

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精選版 日本国語大辞典 「やれやれ」の意味・読み・例文・類語

やれ‐やれ

〘感動〙
① 人を呼ぶ時にいうことば。特に、目下の者を呼ぶ時に用いる。やいやい。
浄瑠璃蝉丸(1693頃)四「やれやれ千手か忠光か、〈略〉して先敵は討とめしか」
② 感動した時に発することば。
※虎明本狂言・連歌毘沙門(室町末‐近世初)「やれやれ、かたじけなひ、たもんでんのふくありのみを下された」
③ ほっとした時に発することば。
※見知らぬ人(1936)〈真船豊〉一「やれやれと実はこの通り汗をびっしょりかきましてな」
④ がっかりした時や、しくじった時、あきれた時などに発することば。
※虎明本狂言・痺(室町末‐近世初)「やれやれにがにがしひ事じゃ、某がまじなひをしった、なをいてやらふ」

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世界大百科事典(旧版)内のやれやれの言及

【取引所】より

…また,値がつかない状態を,売りの場合〈やり気配〉,買いの場合〈かい気配〉という。 やれやれ買った株が当初の思惑どおりいかず値下がりしてしまい,長い間もったあとその株が上昇し,買値またはそれより多少上の水準で売ること。〈やれやれ売り〉ともいう。…

※「やれやれ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」