ロシアの作家。古い地主貴族出身。1808年カザン大学中退後,ペテルブルグやモスクワで,翻訳官,検閲官(1827-32)などを務めた。30-40年代には,彼の自由闊達な人柄にひかれ,ゴーゴリ,ポゴージン,ホミャコーフ,ベリンスキーら,スラブ派や西欧派の文学者がともに,その〈土曜会〉に集まった。中でも,ゴーゴリとの深交は有名で,《わがゴーゴリとの交遊録》(1890)にくわしい。ゴーゴリの勧めで,彼自身も《魚釣りの記》(1847),《オレンブルグ県の狩猟家の手記》(1852)などを綴った。代表作は,《家族の記録》(1856)およびその続編《バグロフ家の孫の少年時代》(1858)。18世紀末の地主3代の生活を描いた自伝的作品だが,彼の共感は明らかに家父長制の側にある。簡潔で民衆のことばに近い彼の文章は,今もなお写生文の模範で,プリーシビンなど後世に深い影響を与えた。
執筆者:安井 亮平
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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