イエローケーキ

デジタル大辞泉 「イエローケーキ」の意味・読み・例文・類語

イエローケーキ(yellowcake)

ウラン鉱石を精錬して得られる、不純物の多いウランの粉末黄色で、約70パーセントのウラン成分が含まれている。

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精選版 日本国語大辞典 「イエローケーキ」の意味・読み・例文・類語

イエロー‐ケーキ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] yellowcake ) 重ウラン酸アンモニウムという黄色のウラン化合物一種。鉱石からウランを採取し、一次製品とする過程で、ウランを精製するときに生じる。

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化学辞典 第2版 「イエローケーキ」の解説

イエローケーキ
イエローケーキ
yellow cake

ウラン鉱石を溶解し,イオン交換樹脂法や溶媒抽出法によってウランの濃縮と精製を行った後,沈殿剤を加えて二ウラン酸塩として沈殿させ,濾過洗浄,乾燥させたもの.通常含まれている六価のウラン(ウラニル)の色である黄色を呈するため,イエローケーキとよばれる.組成は使用される沈殿剤によって異なる.沈殿剤としてアンモニアが用いられた場合,組成は二ウラン酸アンモン(NH4)2U2O7水酸化ナトリウムの場合は二ウラン酸ナトリウムNa2U2O7,マグネシアの場合は二ウラン酸マグネシウムMgU2O7である.ただし,まだ粗工程の生成物なので,これらには不純物が含まれている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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