イチリンソウ(一輪草)(読み)イチリンソウ(英語表記)Anemone nikoensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イチリンソウ(一輪草)」の意味・わかりやすい解説

イチリンソウ(一輪草)
イチリンソウ
Anemone nikoensis

キンポウゲ科多年草。九州から本州暖温帯に分布し,落葉広葉樹林床林縁に生える。地下茎は横にはい,早春,その先から花茎あるいは根出葉を1本出す。花茎は高さ 20~30cmになり,上部に3出した羽状複葉を3枚輪生する。根出葉は長い柄があり,1~2回の3出羽状複葉である。葉の展開とともに開花し,花茎に径 4cmほどの白色の花を1個頂生する。これが和名由来である。5枚の片は広楕円形で白く,花弁のように見える。茎や葉は初夏には枯れてしまう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android