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イデオロギー 【いでおろぎー】

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知恵蔵2014の解説

政治や社会のあるべき姿についての理念体系をイデオロギーと呼ぶ。しばしば人を魅了し、イデオロギーに帰依した人間純粋でかたくなな行動をとることから、イデオロギーは宗教にたとえられる。20世紀に最も影響力を振るったマルクス主義イデオロギーを奉じる人々の中にそうした行動が目立ったことからも、イデオロギーについてのそのようなイメージが広がった。また、イデオロギーに縛られた人は、そのイデオロギーを、標榜する国家組織が犯した悪や失敗を認めようとしないという傾向がある。その点で、イデオロギーには虚偽意識(真実覆い隠す呪文)という側面もある。20世紀における政治の最も基本的な対立軸は、資本主義社会主義イデオロギー対立であった。そして、冷戦構造の崩壊後、社会主義の凋落決定的になる中で、イデオロギーの時代は終わったともいわれる。しかし、イデオロギーはマルクス主義特有のものではない。例えば、市場が常に最適資源配分をもたらすという小さな政府論もまたイデオロギーである。イデオロギーの妥当性については、常に冷静議論必要である。
( 山口二郎 北海道大学教授 )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2007」
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世界大百科事典 第2版の解説

イデオロギー【ideology 

一般的には世界や人間について人々が抱くさまざまな観念信念の多少なりとも体系化されたもの,と考えられているが,統一的な定義はない。観念形態または意識形態と訳される。
学説史]
 もともとこの概念は18世紀末から19世紀初頭にかけてベーコンロック,なかでもとくにコンディヤックの感覚論の影響の下に,観念や知識の起源発達を実証的に研究しようとするカバニスデステュット・ド・トラシーなどの〈観念学者たち(イデオロジスト)〉がその学問(観念学idéologie)に付与した名称であった。


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イデオロギー
ideology; idéologie

もともとはフランス唯物論者アントアーヌ・ルイ・クロード・デステュット・ド・トラシーが『観念学原理』(1801~15)で用いたフランス語 idéologieに由来する概念およびことばであり,文字どおりには「イデーの学」すなわち「観念学」であったが,今日ではカルル・ハインリヒ・マルクスによって定義された「虚偽意識」としての「観念諸形態」「意識諸形態」をさす。

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大辞林 第三版の解説

イデオロギー【Ideologie】
 
社会集団や社会的立場(国家・階級・党派・性別など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系。歴史的・社会的立場を反映した思想・意識の体系。観念形態。
特定の政治的立場に基づく考え。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

イデオロギー

信念や態度意見などの体系を一般にイデオロギーと呼んでいる。マルクス以降,その観念の体系が社会的基盤一定の関係性を築いているときに,イデオロギーとして扱われることが多い。
※本文は出典元の用語解説の一部を掲載しています。


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デジタル大辞泉の解説

イデオロギー 【(ドイツ)Ideologie】
 
政治道徳・宗教・哲学・芸術などにおける、歴史的、社会的立場制約された考え方。観念形態。
一般に、思想傾向。特に、政治・社会思想

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
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世界大百科事典内のイデオロギーの言及

【思想】より
…古くは,意志をも含んだ精神活動の全体を指していたが,18世紀以降,より厳密に思考を主観的な反省や推論などの理性的意識の活動と考え,さらにそれを普遍的理念に基づくものとする観念論的考え方が確立されると,思想ももっぱら理性の活動とその所産として理解される傾向が強くなった。しかし,マルクスが,政治的,法律的観念や制度,哲学や宗教,道徳をも含むあらゆる意識形態を,物質的な生産関係(下部構造)に規定されるイデオロギー(上部構造)として解明し,またS.フロイトが,心の無意識の活動を発見し,欲動の力動的な機制から文化や社会を解明する観点を提起するなど,19世紀末から20世紀初めにかけて,思考の非理性的な基盤が明らかにされると,思想を知的活動だけでなく感性的イメージをも含むより広い人間の表現活動とみる考え方がひろがった。それとともに,人間の表現活動を,主観的な認識や信念をこえた客観的な集合的活動とみる見方も一般化した。…
【ドイツ零年】より
…《無防備都市》(1945),《戦火のかなた》(1946)と戦争三部作をなす〈ネオレアリズモ〉の巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督作品。1946年に9歳で死亡した長男ロマーノにささげられ,冒頭に,イデオロギーというものは人間生活の基礎を形成する道徳とキリスト教の愛の永遠の戒律から逸脱すれば狂気となるにちがいない,という意味のエピグラフ・タイトルがあるとおり,廃墟と化した第2次世界大戦直後のベルリンを舞台に,ナチのイデオロギーの〈背徳的〉影響を受けた15歳の少年が,病弱な父を毒殺したあげく自殺するいきさつを描く。 だが,敗戦直後のベルリンの社会的現実をとらえ,〈ファシズムの社会的根源〉をさぐろうとしたこの〈抒情的ルポルタージュ〉は失敗に終わり,興行的にも成功せず,以後ロッセリーニは〈ネオレアリズモ〉に背を向けたといわれているが,フランスの〈ヌーベル・バーグ〉への影響は大きく,とくにフランソワ・トリュフォー監督の《大人は判ってくれない》(1959)は,トリュフォー自身も認めるように,《ドイツ零年》のもっとも直接的な血を引く作品である。…
※「イデオロギー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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