オリンピアゼウス神殿(読み)オリンピアゼウスシンデン

デジタル大辞泉 「オリンピアゼウス神殿」の意味・読み・例文・類語

オリンピア‐ゼウス‐しんでん【オリンピアゼウス神殿】

Naos tou Olimpiou DiosΝαός του Ολυμπιου Διόςギリシャの首都アテネの中心部にある古代ローマ時代神殿跡。アマリアス大通り南端に位置する。ギリシャ神話の最高神ゼウスを祭る。紀元前6世紀にアテネの僭主せんしゅペイシストラトスにより着工されたが、失脚などの理由で工事はたびたび中断し、2世紀のローマ皇帝ハドリアヌスの時代に完成。建造当初は104本のコリント式の柱があったが、現在はそのうち15本が残っている。付近には同時期に建てられたハドリアヌスの門がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界の観光地名がわかる事典 「オリンピアゼウス神殿」の解説

オリンピアゼウスしんでん【オリンピアゼウス神殿】

ギリシアの首都アテネ、アクロポリス近くにあるゼウス神殿遺跡。ハドリアヌスの門のすぐ後ろにある。神殿が完成したのはローマ皇帝ハドリアヌス(76~138年)の時代である。ギリシア最大級のコリント式の神殿だったとされている。ゴート族侵入により破壊されてしまったため、現在は15本の柱を残すだけの廃墟になっているが、巨大な柱が往時の壮麗さを物語っている。パルテノン神殿とは異なり、神殿のすぐ近くまで行くことができる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android