クールマン(英語表記)Quirinus Kuhlmann

改訂新版 世界大百科事典 「クールマン」の意味・わかりやすい解説

クールマン
Quirinus Kuhlmann
生没年:1651-89

ブレスラウ(現,ポーランド領ブロツワフ)出身の神秘家,詩人,預言者。病弱,多感な少年時代に多くの詩を書く。大学に絶望オランダベーメの作品に接し,ベーメこそ終末の時代の神秘を見たヨーロッパ最後の預言者であることを知り,すべての宗教学問セクト,世界観の統一,百合と薔薇の黄金時代の到来を確信した。故国を追われ,イギリス,オランダ,フランスをさすらいイスラム教との和解をも夢みてトルコまで行き,最後にロシアに希望をたくしたが,モスクワで火あぶりにされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android