スローガン(英語表記)slogan

翻訳|slogan

デジタル大辞泉 「スローガン」の意味・読み・例文・類語

スローガン(slogan)

団体や運動の主義・主張を、簡潔に言い表した語句。標語。
[類語]標語キャッチフレーズうたい文句売り文句惹句モットーキャッチコピー言い習わし常套句常套語決まり文句美辞麗句慣用句ことわざ成句故事成語俚諺りげん俗諺ぞくげん古諺こげん諺語げんご箴言しんげん寸言寸鉄警句金言格言名言至言名句座右の銘イディオム

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精選版 日本国語大辞典 「スローガン」の意味・読み・例文・類語

スローガン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] slogan ) 団体・党派政府などが、一般に呼びかけるためにその主義・主張を端的に言い表わした語句。標語。
    1. [初出の実例]「またコミンタアンの拡大委員会も、新たに労働者農民政府のスロオガンを採用した」(出典:ロシアに入る(1924)〈荒畑寒村〉示威運動、演劇、絵画、博物館)

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改訂新版 世界大百科事典 「スローガン」の意味・わかりやすい解説

スローガン
slogan

標語,合言葉などと訳され,特定の主張を広く人々に浸透させるために,その意図を簡潔に表現した言葉。その語源は,ゲーリック語のslua ghghairm(〈ときの声,集合合図の叫び〉の意)で,本来,スコットランド高地人などが危急のさいの呼集のためにあげた声であった。今日,スローガンは商業広告から交通安全,防犯,そして政治的領域にいたるまで使われている。一般にスローガンは,覚えやすく,口にしやすいということが重要であり,簡潔性,印象性,適時性などが重視される。韻や律をふむことや象徴的な言葉が用いられるのはそのためである。太平洋戦争中の〈欲しがりません 勝つまでは〉や〈ぜいたくは敵だ〉,1973年ごろの〈せまい日本 そんなに急いで どこへ行く〉などのスローガンは,その当時の時代風潮をうまくとらえ,人々の意識を一定の方向に動かすことに一役を担った。

 しかし,スローガンは簡潔性や印象性を重視するために,論理的飛躍と欺瞞(ぎまん)を容易に犯しうる。したがって,人々がもつ関心を合理的に方向づけるというよりは,情緒的に訴え,繰り返すことによって,利害の対立を忘却させ,広範な大衆の動員をはかろうとする傾向をもつ。ヒトラーは〈この地上において,もっとも巨大な変革原動力は,何時の時代でも,大衆を支配している学問的認識にあるというよりは,彼らを活気づけている熱狂,また往々にして彼らを駆りたてたヒステリーのなかにあった〉(《わが闘争》)として,大衆の情緒を利用する政治的スローガンを掲げ,幾度も繰り返した。また,政治的スローガンは,みずからの立場を主張することによって他を巻き込み,自己の勢力の拡大をはかることを目的とすると同時に,自己の勢力のより強固な結束をはかることを目的としている。しかし,社会の情報化が進むにつれて,人の注意をひく技巧的なキャッチフレーズも大量に出回り,スローガンとの区別が難しくなっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スローガン」の意味・わかりやすい解説

スローガン
すろーがん
slogan

「標語」と訳される。語源的には、スコットランド人たちが火急の際に使用した招集のための「ときの声」sluagh-ghairmを意味した。現在では、大衆に特定の行動をおこさせるために使われる宣伝文句のことをいう。そのために、それは、簡潔性、情緒性、適時性、新奇性、印象性、反復性、唱えやすさなどの特徴をもつ。今日ではこれはあらゆる領域で使用されているが、政治行動や運動の領域と商業広告の領域でもっとも重要なものになっている。しかしこのスローガンは、その性質からして二つの重要な問題点をもっている。第一にそれは、大衆の理性や合理的な認識よりも情緒や感性に訴える傾向があり、往々にして大衆の非合理性を社会的に増大させる結果になることが多い。第二にそれは、真理を問題にするよりも真理を隠蔽(いんぺい)してしまう傾向をもち、虚偽なるものを絶対視する結果を招来しかねない。

[矢澤修次郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スローガン」の意味・わかりやすい解説

スローガン
slogan

ときの声の意で,語源はゲール族の sluagh-ghairm (army-cry)である。標語,モットーの意味に使われる。政治の世界では,政党 (団体) ないし政治的,社会的運動が掲げる簡潔な呼びかけ,ないし訴えの言葉をいう。印象の強いものほど,大衆をとらえる力が強い。

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ブランド用語集 「スローガン」の解説

スローガン

スローガンとはブランドに関する情報を伝達する短いフレーズのことをいう。

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