旺文社世界史事典 三訂版 「ダレイオス(1世)」の解説
ダレイオス(1世)
Dareios Ⅰ
アケメネス朝の英主(在位前522〜前486)。大王と呼ばれる
東はインダス川河畔,西はトラキア・マケドニアを征服して,全オリエントを支配する大帝国をつくった。全国を約20州に分け,知事(サトラップ)を任命,軍道を設けて駅伝制を確立し,ペルセポリスに王宮を造営した。ペルシア戦争を起こし,ギリシア本土への侵入を企てたが,マラトンの戦いに敗れ,のち病死。典型的な専制君主であったが,人民や異民族には寛大で,産業や文化を保護した。
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