ニューカレドニア[島](読み)ニューカレドニア

百科事典マイペディア 「ニューカレドニア[島]」の意味・わかりやすい解説

ニューカレドニア[島]【ニューカレドニア】

南西太平洋,オーストラリア東方に位置する北西から南東に細長い仏領の島。フランス語ではヌーベル・カレドニー。行政上は周辺のパイン諸島ローヤルティ諸島などを加える。ニッケル鉱の産額は世界有数で,大部分は日本へ輸出する。クロム鉄鉱も産する。他にコーヒー,コプラトウモロコシ農産もある。主都は南部のヌーメア。 1774年クックが来航した。1853年フランスが占領し,19世紀後半流刑植民地として政治犯が送られた。先住民のカナク人による独立運動がカナク社会主義民族解放戦線(FLNKS)を中心に続けられており,1988年にはFLNKSと独立反対派との間で,1998年に独立の是非を問う住民投票を行う,とのマティニョン協定が結ばれ,協定はフランス,ニューカレドニア双方の住民投票で承認された。さらに1998年には,今後15〜20年かけて徐々に自治を拡大していき,最終的には独立の是非を問う住民投票を新たに実施する,とのヌーメア協定がフランス政府,FLNKS,独立反対派の間で結ばれ,住民投票でもこの合意が支持された。1万8575km2。26万8767人(2014)。
→関連項目カナカフランス南太平洋委員会南太平洋フォーラムメラネシアローヤルティ[諸島]

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