フトメイガ(読み)ふとめいが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フトメイガ」の意味・わかりやすい解説

フトメイガ
ふとめいが / 太螟蛾

昆虫綱鱗翅(りんし)目メイガ科の一亜科総称。種の数の非常に多いメイガ科のなかでは、小さな亜科で、分布の中心は亜熱帯から熱帯にあり、日本では20種余りしか知られていない。メイガとしては、体は太く、はね鱗粉(りんぷん)を密生し、飛び方も活発で、ヤガ科を連想させる。はねの開張は15~40ミリ。すべて夜行性。とくに害虫として注目される種は日本に1種もいないが、一般に幼虫樹木の葉を食べ、小枝に糸を張って群集するが、ツマグロフトメイガのように、クヌギなどで虫糞(ちゅうふん)の蓑(みの)をつくる種もある。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android