ペンニン帯(読み)ぺんにんたい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペンニン帯」の意味・わかりやすい解説

ペンニン帯
ぺんにんたい

ヨーロッパアルプスにおいて、西部アルプスの南半部を占め、アルプス造山帯中軸をなす地質区。主として三畳系‐ジュラ系の石灰質砂泥岩からなり、オフィオライトをもつ。ナップ構造が著しく発達し、アルプス変成を受けている。

岩松 暉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のペンニン帯の言及

【アルプス造山運動】より

…これを第1期アルプス変成とよぶ。(2)古第三紀中ごろ 西アルプスのペンニン帯Penninic zoneでは深海成のフリッシュ層の堆積が始新世中期までに終わり,主な褶曲と押しかぶせ構造の形成も漸新世初期以前に終わった。深部では低圧型の第2期アルプス変成がすすみ,緑色片岩相,角セン岩相の変成岩が形成された(3800万年前)のち,アルプス花コウ岩類が貫入した(2900万~3300万年前)。…

※「ペンニン帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android