ホタナイ場所(読み)ほたないばしよ

日本歴史地名大系 「ホタナイ場所」の解説

ホタナイ場所
ほたないばしよ

近世の場所名。シコツ十六場所の一つで(松前国中記)元禄郷帳にみえる「ぬまかしら」が当地であろう。現在の苫小牧市字植苗うえなえ美々びび川筋にあたる。南はマコマイ場所に、北はママチ場所などママチ川筋の各場所に接するが、地域を明確にすることは難しい(苫小牧市史)。享保十二年所附に「志古津しこつの内」として「沼かしら 蠣崎四郎左衛門」とあり、松前藩士蠣崎氏はこのあとホタナイの知行主になっているため、この場所を世襲していたことは明らかで、「沼かしら」とホタナイは同一場所名で(前掲市史)、のちにホタナイ、ヲタハマなどと呼称されていた。新井白石が著した一七二〇年(享保五年)の「蝦夷志(多気志楼蔵版)にも「ヌマガシラ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android