精選版 日本国語大辞典 「ミニコンピュータ」の意味・読み・例文・類語
ミニ‐コンピュータ
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翻訳|minicomputer
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コンピュータの分類の一つを表す。1960年代のなかばからコンピュータを構成する電子回路技術の発展もあって、自動制御などを行うのに工場の機器設備に組み込んで使う、小型のコンピュータが生まれてきた。これらをそれまでの汎用(はんよう)コンピュータ(大型・中型・小型)と区別するのに使われたのが、ミニコンピュータという用語である。
1970年代には、小型かつ安価であることを武器に、ミニコンピュータは大学の研究室単位でも使えるコンピュータとして広まっていった。DEC(デック。Digital Equipment Corporation。1998年コンパック・コンピュータと合併)社のPDPシリーズは、こうしたミニコンピュータの代表格であり、いま広く使われているオペレーティングシステム(OS)の一つであるUNIX(ユニックス)もその上で生まれた。
マイクロプロセッサーの発達によって、工場システムや各種機器へのコンピュータの組込みは、部品レベルで行えるようになり、ことさらミニコンピュータという分類を行う理由はもはや失われている。超高速の科学技術計算を行うスーパーコンピュータの小型廉価版にあたるコンピュータをスーパーミニコンピュータということがあるように、いまでは「ミニ」が小型廉価を示す形容詞として使われている。
[筧 捷彦]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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