一知半解(読み)いっちはんかい

精選版 日本国語大辞典 「一知半解」の意味・読み・例文・類語

いっち‐はんかい【一知半解】

〘名〙 ちょっと知っているだけで十分にはわかっていないこと。なまかじりであること。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉五「一知半解(〈注〉ナマモノシリ)の通客、酔歩踉々」 〔滄浪詩話‐詩弁〕

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デジタル大辞泉 「一知半解」の意味・読み・例文・類語

いっち‐はんかい【一知半解】

物事理解のしかたが中途半端なこと。なまかじりの知識。「一知半解の徒」
[類語]聞きかじり生かじり

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四字熟語を知る辞典 「一知半解」の解説

一知半解

ちょっと知っているだけで十分にはわかっていないこと。なまかじりであること。

[使用例] 麻の紋付シャツの人は一知半解であったのだと思われる。なお、柴田さんは後日になって原爆症で亡くなられた[井伏鱒二黒い雨|1965~66]

[使用例] 彼らは作者批判などする前に、ぶざまに泣く女学生らに異性として腹を立てるべきなのだ。批判だなどと、なんとかたわらいたい一知半解だろう[中野重治*五勺の酒|1947]

[類語] はんかいはんはんはんかい

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