万度(読み)マンド

デジタル大辞泉 「万度」の意味・読み・例文・類語

まん‐ど【万度】

1万回。よろずたび。
万度祓まんどばらい」の略。
万灯まんどう2」に同じ。

よろず‐たび〔よろづ‐〕【万度】

多く副詞的に用いて)何度も何度も。何回も。たびたび。
「この道の八十隈やそくまごとに―かへりみすれど」〈・一三一〉

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精選版 日本国語大辞典 「万度」の意味・読み・例文・類語

まん‐ど【万度】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一万回。よろずたび。
  3. まんどはらい(万度祓)」の略。
  4. 長い柄(え)をとりつけてささげ持つ行灯(あんどん)祭礼などに、四角な木のわくに紙を張って箱形につくり、某社御祭礼などと大書し、その下に町名氏子中・子供中などと書きこれに花などを飾る。古くは棒の先に白幣をつけ、その下に大神宮の一万度の御祓箱を結びつけたが、後には大きい傘に短い幕をまわしたものなどもある。万灯(まんどう)
    1. [初出の実例]「万度(マンド)のはなやか附祭りの祇園ばやし」(出典:談義本・虚実馬鹿語(1771)二)

よろず‐たびよろづ‥【万度】

  1. 〘 名詞 〙 ( 多く副詞的に用いる ) 多くの回数。何回も何回も。たびたび。
    1. [初出の実例]「川隈(かはくま)八十隈(やそくま)落ちず 万段(よろづたび) かへり見しつつ 玉ほこの 道行き暮らし」(出典:万葉集(8C後)一・七九)

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