三尾城（読み）みおのき

日本歴史地名大系 「三尾城」の解説

三尾城
みおのき

高島郡の三尾に所在した古代の山城。「日本書紀」天武天皇元年（六七二）七月条によると、大海人皇子方の大津宮攻略をめざす湖西方面軍は、出雲臣狛・羽田公矢国を将軍として北陸路を押えたのち、琵琶湖西岸の道を南下し、同月二二日に三尾城を攻略している。三尾城についてはこれ以上の具体的な記載はない。しかし大津宮に遷都した天智天皇の時代には、西日本一帯に多くの朝鮮式山城が築かれており、三尾城もその一つと考えられている。

コトバンクでは本文の一部を掲載しています。ジャパンナレッジをご利用いただくとすべての情報をご覧になれます。→ジャパンナレッジのご案内

出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または，発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが，一般には，ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

AppStore

コトバンク for Android

GooglePlay