三焦(読み)サンショウ

デジタル大辞泉 「三焦」の意味・読み・例文・類語

さん‐しょう〔‐セウ〕【三焦/三×膲】

漢方で、六腑ろっぷの一。三つ熱源の意で、上焦は横隔膜より上部、中焦は上腹部、下焦はへそ以下にあり、体温を保つために絶えず熱を発生している器官とされる。みのわた。

み‐の‐わた【三焦/三×膲】

さんしょう(三焦)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三焦」の意味・わかりやすい解説

三焦
さんしょう

漢方医学における五臓六腑(ろっぷ)の一つ。上、中、下の三つからなり、上焦はみぞおちより上方、中焦は上焦と下焦の中間、下焦はへそより下の部位とされる。なお、特定臓器として考えるときは、膵臓(すいぞう)に該当させるのが妥当であろう。

[矢数圭堂]

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占い用語集 「三焦」の解説

三焦

三焦は、上焦、中焦、下焦の総称。上焦は心臓の下と胃の上の部分。中焦は胃の中央。下焦は排泄関係の部分で膀胱の上の部分。主に中医学で使われる。

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世界大百科事典(旧版)内の三焦の言及

【五臓六腑】より

…先秦時代から存在している中国医学の重要な概念の一つで,古い文献では五蔵六府とされている。五臓とは心,肝,脾,肺,腎の5種の,六腑とは胆,胃,大腸,小腸,三焦,膀胱の6種の臓器の総称である。臓は精神,血気を貯蔵する充実した器官で,腑は水や穀物を消化し,体液を動かす中空の器官であるとしている。…

※「三焦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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