上張(読み)うわばり

精選版 日本国語大辞典 「上張」の意味・読み・例文・類語

うわ‐ばり うは‥【上張】

〘名〙
ふすま天井、壁などに紙や裂(きれ)を張って仕上げること。また、その紙や裂。⇔下張り
蔭凉軒日録‐延徳三年(1491)四月二九日「斎罷唐紙師来。松泉客殿障子上張之
日葡辞書(1603‐04)「Vuabari(ウワバリ)
浮世草子好色一代男(1682)三「帷子の上張(ウハバリ)、置き手拭して」

うわっ‐ぱり うはっ‥【上張】

〘名〙 衣服がよごれないようにその上にはおって着るもの。江戸時代は、女中たちが道中に着る浴衣(ゆかた)をいい、現代では、医者や美・理容師の着る白衣会社事務服、幼稚園児のスモック家庭でのかっぽう着など広くいう。うわっぱおり。
※雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)仁五「行平はうわっ張り迄引はがれ〈さくら木〉」

うわ‐は・る うは‥【上張】

〘他ラ四〙 (「うわばる」とも) 着物の上にはおって着る。うわっぱりを着る。うわっぱる。
※義残後覚(1596)一「其の出立は下には紙籠一つ上にはしふかたびらをうわはりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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