下思(読み)したおもい

精選版 日本国語大辞典 「下思」の意味・読み・例文・類語

した‐おもい ‥おもひ【下思】

〘名〙
① 心の中に隠していて、表には出さない思い。心の底に秘めた恋心など。したもい。
万葉(8C後)一一・二四六八「湖葦(みなとあし)に交じれる草のしり草の人みな知りぬわが裏念(したおもひ)は」
目下の者を思いやること。目下の者をいつくしむこと。

した‐もい ‥もひ【下思】

〘名〙 (「した」は心の意) =したおもい(下思)
※万葉(8C後)一七・三九七三「籠り恋ひ 息づき渡り 之多毛比(シタモヒ)に 嘆かふわが背」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android