下馬先(読み)ゲバサキ

デジタル大辞泉 「下馬先」の意味・読み・例文・類語

げば‐さき【下馬先】

社寺城門などの前で、下馬札が立ててある場所下馬
槍持ちの供が1主人に対して行う作法。頭を少しかがめ、手先を上げて手を振り、腰をひねり、足どりをそろえて歩くもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下馬先」の意味・読み・例文・類語

げば‐さき【下馬先】

〘名〙
① 社寺の門前、城門などの前で、下馬すべき場所。下馬札が立てられている場所。げば。
※俳諧・談林十百韻(1675)上「弓手に高札め手に落書卜尺〉 下馬先に御かご童僕みちみちたり〈志計〉」
槍持などの供奴(ともやっこ)が、①で主人に対して行なう作法の一つ。頭を少しかがめて手先をあげ手をふり、腰をひねって、足どりそろえて歩くもの。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)上「それそれあれが林殿みすの内はあね姫さま、御前がちかい、せり合ず下馬前(げばサキ)をしてふりませい」

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