中剃(読み)なかぞり

精選版 日本国語大辞典 「中剃」の意味・読み・例文・類語

なか‐ぞり【中剃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頭の中央部だけ髪を剃り去ること。なかずり。ちゅうぞり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「髪は中剃(なかゾリ)するも有つとして若衆のごとく仕立ける」(出典:浮世草子好色一代女(1686)一)
  3. 転じて、坪庭(つぼにわ)をいう。
    1. [初出の実例]「中そりへ竹をうへとくこふく店」(出典:雑俳・柳多留‐一七(1782))

ちゅう‐ぞり【中剃】

  1. 〘 名詞 〙 頭の百会(ひゃくえ)に当たる部分の髪をそること。なかぞり。
    1. [初出の実例]「よき程に切て中剃(チウゾリ)して衣類も兼ての用意にやまんまと若衆にかはりて」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)五)

なか‐ずり【中剃】

  1. 〘 名詞 〙なかぞり(中剃)
    1. [初出の実例]「後ろの中すり、さんだはら程剃りひろげ」(出典:洒落本・当世気どり草(1773))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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