久田見村(読み)くたみむら

日本歴史地名大系 「久田見村」の解説

久田見村
くたみむら

[現在地名]八百津町久田見

木曾川中流と飛騨川下流とに挟まれた標高五〇〇メートル前後の高原丘陵地に位置する。村内は本郷ほんごう西山にしやま薄野すすきの野黒のぐろ入野いりの大平おおだいらの六組に分れ、本郷は西方木曾川沿いの細目ほそめ黒瀬くろせ湊から苗木藩領へ至る街道筋にあたる。古東山道も、この村の中心を通り、また木曾・飛騨から黒瀬湊への物資の中継地としても賑った。天正一九年(一五九一)閏正月二七日の古田忠吉漉紙申越状(大沢文書)が「くたび村 大沢与右衛門尉」宛に出されている。

慶長郷帳では高六七三石余。元和二年(一六一六)村高領知改帳では旗本稲葉方通領。同三年稲葉氏は尾張藩に属し、幕藩両属となる。正保郷帳では尾張藩領で、田方四〇三石余・畑方二六九石余、ほかに山年貢九石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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