二行(読み)にぎょう

精選版 日本国語大辞典 「二行」の意味・読み・例文・類語

に‐ぎょう‥ギャウ【二行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 二つの列。
    1. [初出の実例]「にしのひさしは上達部の座、北をかみにて二行に」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一三日)
  3. 悟りを得るための直接的な本来の行である正行とそれを助長する間接的な行である助行の二つ。または正行とその準備となる修行としての加行(けぎょう)の二つ。また、浄土教では阿彌陀仏を対象にした正行に対し、他の仏を対象にした雑行(ぞうぎょう)を立てて、正雑二行という。〔末燈鈔(1333)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android