五流(読み)ゴリュウ

デジタル大辞泉 「五流」の意味・読み・例文・類語

ご‐りゅう〔‐リウ〕【五流】

能楽で、シテ方観世宝生ほうしょう金春こんぱる金剛喜多五つ流派。能楽五流。

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精選版 日本国語大辞典 「五流」の意味・読み・例文・類語

ご‐りゅう ‥リウ【五流】

〘名〙
① 能楽のシテ方の五つの流派の総称室町時代に創立された、観世(かんぜ)宝生(ほうしょう)金春(こんぱる)、金剛(こんごう)四座に、江戸初期におこった喜多(きた)流を合わせたもの。能楽五流。四座一流(しざいちりゅう)

ご‐る【五流】

〘名〙 (「る」は「流」の呉音) 律に定められた五種類の流刑加役流・反逆縁坐流・子孫犯過失流・不孝流・会赦猶流の五種をいう。〔律(718)〕

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百科事典マイペディア 「五流」の意味・わかりやすい解説

五流【ごりゅう】

能楽シテ方の五つの流派。南北朝以来の観世流宝生(ほうしょう)流金春(こんぱる)流金剛流と,江戸初期以来の喜多流をさす。江戸時代には武家式楽として幕府に直属し,四座一流と呼ばれた。1921年観世流から分かれて梅若流が独立したが,1954年観世流に復帰
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