仕手柱(読み)シテバシラ

デジタル大辞泉 「仕手柱」の意味・読み・例文・類語

して‐ばしら【仕手柱】

能舞台で、本舞台の向かって左側奥の、橋懸かり舞台とが接する所の柱。シテ動作起点終点になる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仕手柱」の意味・読み・例文・類語

して‐ばしら【仕手柱】

〘名〙 能舞台の四隅に立てられた柱のうち、左奥の橋懸と、舞台とが接している所にある柱。このあたりの舞台の部分常座(じょうざ)といい、シテの動作の起点、終点になる。近世初期の歌舞伎舞台でも同じ名称が用いられた。
※虎明本狂言・鍋八撥(室町末‐近世初)「してばしらに高札を打てひっこむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android