仮想記憶装置(読み)かそうきおくそうち(英語表記)virtual machine; VM

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仮想記憶装置」の意味・わかりやすい解説

仮想記憶装置
かそうきおくそうち
virtual machine; VM

多数の使用者が同時に1つのコンピュータを使うときは,番地 (→アドレス ) の管理が複雑になって,実記憶装置の番地 (実アドレス) とはまったく切り離して,各ユーザープログラム独立に番地割付け (仮想アドレス) をすることが必要になってくる。このように,論理アドレスと実アドレスを切り離して考え,あるユーザープログラムを主記憶装置にもってくるときに使われるのが仮想記憶装置で,論理アドレスから実アドレスにアドレス変換が行われるようにしてある。多くの場合,この変換ハードウエアで行われ,高速に行うために一種の連想メモリを用いることが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android