佐保田新免(読み)さほたしんめん

日本歴史地名大系 「佐保田新免」の解説

佐保田新免
さほたしんめん

三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)添上郡として

<資料は省略されています>

とある。これによると、佐保田新免田は興福寺大乗院領荘園であり、同院末寺の正暦しようりやく(現菩提山町)別院の正願院が預所と考えられる。三箇院家抄には新免田挿図があるが、その北西に「法花寺門二条三坊大路」などの記載があるので、前掲の一坪から一六坪までは左京二条三坊と考えられる。大路・小路を加えて、田畠は二〇町余の面積があった。挿図の南辺に東西に「河」「ツヽミ」とあるのは現佐保川と考えられる。同川の南にも田畠のあったことが記されている。

次に、三箇院家抄の文明九年(一四七七)の寺門算田帳では「二十一丁(六)反也、此内河成在之」とし、その内訳について「二町正願院堂塔修理田、六町同供僧布施田、四町一反同法会御油田」など預所正願院関係田のほか「一町春日談義田御寄進」「二町六反法花寺御寄進」「法花寺殿四丁三反半」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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