停止(読み)テイシ

デジタル大辞泉 「停止」の意味・読み・例文・類語

てい‐し【停止】

[名](スル)
動いていたものが途中で止まること。また、止めること。「心臓鼓動停止する」「車を停止する」
していたことを一時やめること。また、差し止めること。「作業停止する」「営業停止処分」
骨格筋の端が骨などに付着する場所で、体の中心から遠い方、またはその筋肉が収縮したときに大きく動く方をいう。また、筋肉がそこからもう一方の端に向かって伸びていること。「大腰筋大腿骨停止する」→起始
[類語]ストップ静止停留停船中止とどまる休むやめる打ち切る切り上げるよす断つとりやめる休止中断中絶沙汰止みお流れ立ち消え途絶断絶控える手を引く放り出す見合わせる見送る思いとどまる踏みとどまる

ちょう‐じ〔チヤウ‐〕【停止】

[名](スル)さしとめること。ていし。
公請くじゃうを―し、所職を没収せらる」〈平家・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「停止」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じチャウ‥【停止】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちょう」は「停」の呉音 ) さしとめること。やめさせること。特に、貴人の死を悼(いた)み、歌舞・音曲・華美なことを差し止めること。ごちょうじ。ていし。
    1. [初出の実例]「凡諸国一分已上遙授兼任之輩、遷任地国并京官者、早下官符、停止本任」(出典延喜式(927)一一)
    2. 「天台座主明雲大僧正、公請を停止(チャウジ)せらるる上」(出典:高野本平家(13C前)二)
    3. [その他の文献]〔南史‐梁武帝紀上〕

てい‐し【停止】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 動いているもの、それまで続いてきたものがとまること。また、とめること。中途でとまる、または、やめること。〔音訓新聞字引(1876)〕
    1. [初出の実例]「十羽ばかりの雁が緩やかに往来している。中には停止して動かぬものもある」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉二二)
  3. 禁止すること。さしとめること。ちょうじ。〔仏和法律字彙(1886)〕
    1. [初出の実例]「平民新聞発行停止」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android