先王(読み)センノウ

デジタル大辞泉 「先王」の意味・読み・例文・類語

せん‐のう〔‐ワウ〕【先王】

せんおう」の連声れんじょう

せん‐おう〔‐ワウ〕【先王】

連声れんじょうで「せんのう」とも》
先代の王。
昔のすぐれた君主

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精選版 日本国語大辞典 「先王」の意味・読み・例文・類語

せん‐おう ‥ワウ【先王】

〘名〙 (連声で「せんのう」とも発音される)
前代の君主。
文徳実録‐仁寿二年(852)正月乙酉「幸豊楽院、観諸衛府賭射。公家以白布勝者。其多籌者得布亦多。先王旧式也」
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉一「其先王の遺志を継て尚立君専制の古風を守らんとせば」 〔易経‐比卦〕
② 前代の聖王。むかしの聖王。
続日本後紀‐承和八年(841)三月己亥「先王経国之道、永言渉求、列聖綏民之方、載深追採」 〔論語‐学而〕

せん‐のう ‥ワウ【先王】

〘名〙 (「せんおう」の連声) ⇒せんおう(先王)

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世界大百科事典(旧版)内の先王の言及

【王道】より

…中国,儒家の政治思想。儒家は天下の人民が帰服するような有徳の王者を遠い古代に想定し,それを先王といい,その政道を王道と称した。徳を政治の原理とする思想は《書経》や《論語》などに見られるが,王道を覇道と対比させて明確にしたのは孟子で,〈徳を以て仁を行う者は王たらん〉すなわち仁義の徳が善政となって流露するのが王道であると説く。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」