六日の菖蒲(読み)ムイカノアヤメ

デジタル大辞泉 「六日の菖蒲」の意味・読み・例文・類語

六日むいか菖蒲あやめ

5月5日節句翌日菖蒲の意から》時機に後れて役に立たない物事のたとえ。のちのあやめ。むいかのしょうぶ。「六日の菖蒲十日の菊」
[類語]遅い手遅れ十日の菊に合わぬ花夏炉冬扇かろとうせん寒に帷子かたびら土用に布子生まれた後の早め薬証文の出し後れ後の祭り争い果ててのちぎり木喧嘩けんか過ぎての棒ちぎり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「六日の菖蒲」の意味・読み・例文・類語

むいか【六日】 の 菖蒲(あやめ・しょうぶ)

① 五月五日の端午節供の翌日の菖蒲。《季・夏》 〔俳諧・誹諧通俗志(1716)〕
② 転じて、時機に遅れて役に立たないことのたとえ。十日の菊。六日の菖蒲十日の菊。
読本南総里見八犬伝(1814‐42)八「巧みなりとも、時を移さば、六日(ムヒカ)の菖蒲(アヤメ)になりぬべし」

むゆか【六日】 の 菖蒲(あやめ・しょうぶ)

平家(13C前)一一「今は何の用にか逢ふべき。会(ゑ)に逢はぬ花、六日の菖蒲、いさかいはててのちぎりかな」

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