六野原古墳群・六野原地下式横穴墓群(読み)むつのばるこふんぐん・むつのばるちかしきよこあなぼぐん

日本歴史地名大系 の解説

六野原古墳群・六野原地下式横穴墓群
むつのばるこふんぐん・むつのばるちかしきよこあなぼぐん

[現在地名]国富町八代北俣 戸角など

本庄ほんじよう川の支流北俣きたまた川と一ッ瀬川の支流三財さんざい川に挟まれた標高約一〇〇メートルの台地上に立地する。昭和九年(一九三四)地下式横穴墓一基を含む一七基が八代村やつしろむら古墳として県の史跡に指定された。同一七年以降五次にわたる調査が実施されており、これまでに前方後円墳一基・円墳一一基・地下式横穴墓三二基が確認されている。これらは台地上での占地個所により大きく二群に分けることができる。まず一段高くなった台地の北西部に分布するAグループは、全長六一メートルの前方後円墳である三号墳を中心に円墳九基・地下式横穴墓一四基から構成される。当古墳群の首長墓とみられる三号墳では主体部・遺物ともに検出されておらず、時期なども不明であるが、周辺の六号墳では粘土槨の主体部が検出されており、三角板革綴衝角付冑や横矧板鋲留短甲といった新旧両タイプの甲冑類、素環頭大刀・乳文鏡・玉類などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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